ドラフト史上最年少の15歳で阪神から指名され、昨年に戦力外となった辻本賢人投手(21)が、ゴールデン・ベースボールリーグ(GBL)のマウイと契約したことが分かった。

 辻本は10~11日(日本時間11~12日)、アリゾナ州スコッツデールで独立リーグ合同トライアウトに参加。2人を中飛、三ゴロに仕留めた。直後のドラフトでハワイを本拠地とするマウイのスナイダー監督から直々に全体1位で指名され、その場でサイン。「びっくりしました。ステップアップして、将来的には上のレベルを目指したい」と話した。

 2月中旬に渡米。アリゾナで前阪神ウイリアムスらとトレーニングを行っていた。昨年疲労骨折した個所も完治し腰痛もない。腕を下げたスリークオーターにフォームを改造して球速がアップした。昨年の日本での12球団合同トライアウトでは130キロ台だった直球は、89マイル(約143キロ)にまで復活した。

 GBLでは吉田えり投手(18=チコ)との投げ合いも実現する可能性がある。「本当に当たるんですかね」と楽しみにしている。ハワイでホームステイしながら、ハングリーな気持ちで再び上を目指す。