<カージナルス6-0ブレーブス>◇28日(日本時間29日)◇ブッシュスタジアム

 運にも見放されたブレーブス川上憲伸投手(34)が開幕4連敗を喫した。初顔合わせのカージナルス戦は初回、4球で先制点を献上。無死一塁で正面のゴロを遊撃手が失策し、3番プホルスに0-1からの外角直球を中前へ運ばれた。リーグ最強打者を迎える前に「走者を置かないことだけを考えた」という当初戦略が崩れ、その後の打席も敬遠四球、三塁線二塁打と完敗。2、3点目はともにカーブが曲がりすぎて暴投になり、痛い失点になった。

 4敗は両リーグのワーストタイ(3人)。うち2完封負けという打線とのかみ合わせの悪さは昨季から変わらず。「僕の場合は勝つとか、偉そうに言える立場にない。その前に負けないよう、(打線が)0点なら0点で抑えるようにしないと」と、白星に飢えていた。(セントルイス=中島正好)