<ドジャース1-0カージナルス>◇8日(日本時間9日)◇ドジャースタジアム

 【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)=千葉修宏】ドジャースの先発黒田博樹投手(35)の気迫の投球で、チームを今季初の地区単独首位に導いた。3連敗中だった黒田は、05年サイ・ヤング賞のカージナルス・カーペンターとの投げ合った。7回4安打1四球で6三振を奪い、今季初の無失点で勝利に貢献。「こういう投手戦でチームに勝ちをもたらすというのは、すごく僕にとって大きな試合だったと思う」と納得の投球だった。

 メジャー屈指の強打者3番プホルスを3打数無安打2三振と抑え、4番ホリデーも3打数無安打。0-0の7回1死一、三塁のピンチを併殺で切り抜けると「最後はどれだけ抑えたい、勝ちたいという気持ちを出せるかだと思います」という黒田はガッツポーズ。勝ち負けはつかなかったものの、トーリ監督は「とても攻撃的だった。球がよく動いていたし、制球も素晴らしかった」と絶賛した。

 10日と14日に試合がないため、18日まで先発ローテが4人で済む。この日の結果次第では、調子を落としていた黒田がローテを外れる可能性もあった。トーリ監督は「これから考える」と明言は避けたが、次回登板は通常の中4日で13日エンゼルス戦先発の可能性が高い。今度は松井に対して闘争心をむき出しにする。