<エンゼルス3-6レッドソックス>◇26日(日本時間27日)◇エンゼルスタジアム

 【アナハイム(米カリフォルニア州)=大塚仁】エンゼルス松井秀喜外野手(36)が本塁打量産モードに入った。

 本人には分かっていた。2分間のビデオ判定の間も表情ひとつ変えなかった。「しっかり打てた。入ったと思ってたんで、多分変わらないだろうと思っていた」。3点を追う8回2死一塁。元阪神アッチソンが投じた7球目の内角寄りカットボールをとらえると、打球は右中間スタンドへ。最前列の観客に当たってグラウンドに戻ってきたが、単に観客が取り損ねただけの完全なスタンドイン。文句なしの14号2ランだった。

 内容に結果が伴う本物の好調がやってきた。2試合連続アーチは20、21日にヤンキースタジアムでマークして以来で今季2度目。出場6試合で4本塁打とハイペースで長打が出るだけでなく、今季初の6試合連続安打、2試合連続マルチ安打と安定感も増してきた。

 コンディションは今季一番と言っていい。ニューヨーク、テキサス遠征中はいずれも暑さの厳しい場所だったが、体重は100キロ前後をキープ。ナイター後に食事をとって夜が遅くなっても、宿舎での体のケアは欠かさなかった。一方で日差しの強い時間帯での練習は長袖のアンダーシャツを着用し、日焼けをすると赤くなる敏感肌のガードも徹底させた。細かい部分にも気を配り「少しずついい対応ができている。状態として上がってきた」と手ごたえをはっきり感じられるまでになった。

 追撃アーチも実らず、チームは連敗。アスレチックスと入れ替わりでゲーム差なしの3位に転落し、地区首位レンジャーズとの差は7・5ゲームに開いた。