<オリオールズ4-6レッドソックス>◇2日(日本時間3日)◇オリオールパーク

 【ボルティモア(米メリーランド州)=佐藤直子通信員】レッドソックス松坂大輔投手(29)が腰に優しい「エコ投法」で8月5日以来、約1カ月ぶりの白星となる9勝目を飾った。

 腰の張りで同27日レイズ戦の登板を回避したため、中11日でのマウンド。伸びのある速球を軸とした組み立てで、アウトの山を築き上げた。無駄な力を省いた軽快なピッチングで、最速96マイル(約155キロ)を計測。キレのあるカットボールを織り交ぜながら、オリオールズ打線を5回終了までわずか2安打に抑える好投を見せた。

 5点リードの6回につかまる。先頭打者を打ち取りながらも二塁内野安打となりリズムが狂う。ロバーツの左翼線二塁打、マーカキスの中前適時打などで2失点。さらに、2死一、二塁からウィータースに低め速球を左中間フェンス直撃の2点二塁打され、1点差に追い上げられ、94球で降板した。5回2/3を6安打1四球で4失点。

 「どこかで(腰に)違和感を感じながら投げていました」と話すが、言い訳にするつもりはない。楽勝ペースから一転、4失点したことに「(失点を)止められるべきところで、自分が止められなかったってことですね」と不満を隠しきれなかった。

 シーズンは残り1カ月。地区首位ヤンキースと8ゲーム差、ワイルドカード首位レイズとは6・5ゲーム差あり、プレーオフ進出は風前のともしび。大逆転には、松坂の力は欠かせない。