【オーランド(米フロリダ州)5日(日本時間6日)=四竈衛、佐藤直子通信員】大リーグ関係者が一堂に集まるウインターミーティングが6日(同7日未明)に始まり、松井秀喜外野手(36)の移籍交渉がようやく本格化する。有力候補のアスレチックスに加え、今季の東地区覇者レイズが参戦する姿勢を見せるなど、DH補強を進める各チームの関心度が、日を追うごとに高まってきた。

 ヤンキースからFAとなったバークマンのカージナルス入りが前日決定したのに続き、この日はワース(フィリーズFA)がナショナルズと7年100億円超の大型契約を結んだ。このほかゴンザレス(パドレス)のレッドソックス移籍が内定するなど強打者の動きが加速、次なるターゲットが松井に移ってきた。

 今オフのレ軍は両打ちのDHアイバーとの調停を回避し、クロフォード、ペーニャと左打者2人が退団濃厚。米球界関係者は「ア軍もそうだろうが、レイズは真剣に検討している」と話した。タンパといえば、松井にとってヤンキース時代のキャンプ地でもあり、慣れ親しんだ土地。両ヒザに故障歴を持つだけに、本拠地トロピカーナフィールドの人工芝はマイナス材料だが、「優勝争いができるチーム」という松井の希望とも一致する。

 このほか、オリオールズ、ロイヤルズも候補に挙げられているものの、決断の決め手は松井の野球観と一致するか、否か。強豪レイズの参戦で松井の移籍交渉は、新たな局面を迎えることになりそうだ。