イチローとゴジラが夢の競演か?

 指名打者(DH)の獲得に動くマリナーズが6日、エンゼルスからFAになった松井秀喜外野手(36)をリストアップしたことが分かった。FOXスポーツ電子版がこの日、大リーグ関係者の情報として「マリナーズが日本人NO・2のスーパースター、ヒデキ・マツイとの契約に興味を抱いている」と報じた。移籍先としては有力候補のアスレチックスを筆頭にレイズも獲得を検討しているが、同じユニホームを着ることになれば、日本のファンにとって最高のクリスマスプレゼントになりそうだ。

 今季101敗から再建を急ぐマリナーズが、新たな日本人選手の獲得に動いていた。それが両雄並び立たず?

 と思われたイチロー外野手(37)の好敵手・松井となれば、話題性は米メディアの間でもインパクト十分だった。同電子版は「彼らが同じラインアップに並ぶことは、太平洋を挟んだ両国にとって、大変な熱狂をもたらすことになる」と興奮気味に伝えた。

 マ軍は今季、トレードで獲得したブラッドリーが打率2割5厘、8本塁打と期待外れ。シーズン途中に獲得したブラニャンもFAになり、打線の核になりそうなDHがいない。ただ最近の大型補強の失敗を反省し、今オフは目立った補強がなく、緊縮財政を敷いている。それでも同電子版は「マツイは1年契約でよく、資金的には獲得が可能」とお買い得だとした。

 松井獲得となれば、イチローの反応も知りたいところだが、同電子版は親しい知人の話として「イチローは松井の入団を歓迎するだろう。イチローは松井がDHとして相手チームの脅威になり、チームを助ける存在だと思っている」と伝えた。これまで2人が同じチームでプレーしたのは日米野球、米移籍後は2度のオールスター程度で、真剣勝負の場でチームメートになったことはない。今季は同じア・リーグ西地区で優勝を争うも、ともにチームは不本意な結果に終わった。アスレチックスが松井側と本格交渉に入ったと報じられており、マ軍移籍は流動的。いずれにしても松井の新天地は、同西地区勢を中心に展開しそうだ。