ブレーブスからFAとなった斎藤隆投手(40)に対し、ヤンキースをはじめホワイトソックス、レイズ、さらに古巣レッドソックスなど複数の強豪チームが、獲得に動きだしたことが明らかになった。

 メジャー5年間で通算84セーブ、28ホールド、防御率2・19と、抜群の成績を残した斎藤の人気は絶大だった。米球界関係者によると「かなり多くのチームが獲得に乗り出した」ことが確認されており、いずれもプレーオフの常連ばかり。セットアッパーとして期待するヤンキース、レッドソックスに対し、ホワイトソックス、レイズは抑えの有力候補として40歳右腕にアプローチを開始した。

 というのも、この日まで行われたウインターミーティングでは大物野手の動向が次々に決定。今後の市場は、抑えなど救援陣中心に移行する段階に入った。斎藤の場合、ジェンクス(Wソックス)ウッド(ヤンキース)らと同じ最上位クラスにランクされており、資金力もある強豪が、一斉に攻勢をかけ始めた。

 現時点で、正式なオファーは出そろっていないものの、このほか数球団が打診済み。これまで斎藤は「優勝争いのできるチーム」を条件に挙げており、ヤンキース、ホワイトソックスを中心に、早くも争奪戦の様相を呈してきた。