松井秀喜外野手(36)の去就がいよいよ大詰めを迎える。ウインターミーティングが終了し、各球団との交渉が本格化。ほぼ出そろったオファーを検討し、結論を出す段階に入る。松井本人も交えた最終交渉を経て早ければ今週中にも決着する見通しだ。移籍先の中心となるのはアスレチックス。打線強化を最優先課題とし、松井は補強リストの最上位に位置するとみられる。10日付のサンフランシスコ・クロニクル紙は、代理人アーン・テレム氏の話としてアスレチックスが近日中に交渉を開始する可能性が出てきたと報じた。松井のア軍へのイメージも「投手陣がそろっているしいいチーム」と決して悪くはない。

 レイズも有力な対抗馬となっている。ペーニャ、クロフォードと2人の左打者が流出し、中軸を打てる左打者の補強が急務な状況となった。フリードマンGMが「同地区の対戦相手として、素晴らしい功績を残した」とヤ軍時代の実績を高く評価。本拠地トロピカーナフィールドの人工芝はマイナス要素だが、DHでの起用が中心になることから大きな支障にはならないとみられる。広報を務める広岡勲氏も11日、再渡米した。2球団にほぼ絞られた状況からいよいよ最終局面に差し掛かる。