【米フロリダ州(フォートマイヤーズ)11日(日本時間12日)=佐藤直子通信員】レッドソックス松坂大輔投手(30)が、キャンプ地でブルペン投球を開始した。「こんなもんじゃないですか」と言いながら、伸びのあるボールは勢いよくミットに飛び込んだ。

 捕手を座らせてから、変化球を交えて43球。時折、雨が強く降りつけるあいにくの天候のため、屋根のある打撃用ケージでの投球だったが、テンポよくミットの音が鳴り響いた。それに刺激されたのか、今季の正捕手候補サルタラマッキアは、他の投手の球を受け終わると、松坂を受ける捕手の真後ろにかがみ、投球練習に熱視線を送った。

 西武の星野、小野寺、平野と行った約1カ月のハワイ合同自主トレの効果が表れている。「2月1日にキャンプインできるように過ごしてきました」。投球フォームの基盤となる下半身をしっかり鍛えたため、キャンプイン前と思えない力強い球を投げ込める仕上がりになった。

 日本ではキャンプ第3クールに当たるこの時期。「日本ならば、打撃練習で投げることも可能だった。自分の思った通りに、投げることを含めて、順調に来ていますね」と、満足そうに笑みを浮かべた。次回は13日にブルペン投球を行う予定。そして15日に、いよいよキャンプインを迎える。