ドジャース黒田博樹投手(36)が21日(日本時間22日)、今キャンプ初めてフリー打撃に登板し、新球カーブの手応えをつかんだ。打者7人に対し、全35球中11球でテスト。左打者を追い込んだ後、外角から見逃しでストライクを取るなど、試投としては十分な内容だった。「初めて打者に投げたにしては良かったんじゃないですか」。

 過去3年間、防御率3点台と抜群の安定感を見せた一方で、スライダー、フォーク、シンカーの持ち球はいずれも高速系で平均140キロ以上。これらに時速120キロ台後半のカーブが加われば、緩急の差が広がり、配球にも厚みを増す。見守ったマッティングリー新監督も「いい出来だ」と納得の表情。今後は26日のオープン戦初戦(エンゼルス戦)以降、中4日で登板するだけに、公式戦は4月2日の開幕3戦目(ジャイアンツ戦)で先発することが有力となった。(グレンデール=四竈衛)