<メッツ3-2アスレチックス>◇22日(日本時間23日)◇シティフィールド

 アスレチックス松井秀喜外野手(37)がメジャー初の1試合4三振を喫する一方で、2つの美技を見せた。メッツ戦で「4番・左翼」で2試合連続の外野出場。打撃は6打席で2四球を選んだが、残る4打席ではバットが空を切った。

 ナックルボーラーのディッキーから2三振、「K-ROD」ことロドリゲス、剛速球右腕パーネルから1三振ずつ。3投手に70マイル(約113キロ)から99マイル(約159キロ)まで幅広い球速、変化球を見せつけられた。1試合4三振は巨人時代の95年4月20日のヤクルト戦以来だが「三振4つだけど、別にそんなに悲観するような感じじゃない」と振り返った。

 輝きを放ったのは守備だった。4回にはスタンドの観客が捕ろうとした左邪飛に対し、左手を差し伸ばして好捕した。11回裏には2死一塁でレフト前のライナー性の打球を前進して倒れながらキャッチ。06年の左手首骨折のように左手首が体の後方に残るようなヒヤリとする形だったが「そんなことあったの?

 全然大丈夫」と一笑に付した。今日23日(同24日)は休養で先発から外れる予定。連勝は6で止まったが、守備を含めて2試合連続フル出場を果たした収穫は大きい。(ニューヨーク=広重竜太郎)