<ドジャース1-6エンゼルス>◇25日(日本時間26日)◇ドジャースタジアム

 我慢の限界かもしれない。ドジャース黒田博樹投手(36)はエンゼルス戦に先発も1-2の5回1死満塁で代打を送られ、またも白星に見放された。5回3安打2失点の黒田は6連敗で、両リーグワーストタイの9敗目となった。

 打線もベンチも味方になってくれない。投球数74は今季最少、5回での降板は今季最短タイ。黒田に代わって登場したブレークは二直併殺で一瞬にして好機をつぶした。黒田は「4、5日かけて調整して登板に挑んでいるので、悔しい部分もある。言いたいことはいっぱいあるけど、我慢するしかない」と言葉をのみ込んだ。マッティングリー監督は「黒田が怒っているのは分かっている」とばつが悪そうだった。

 6月は防御率2・12と好投しながら5戦4敗。ド軍は再び2ケタ借金に突入し、フロントは経営危機に直面。主力放出に動くことは避けられない。周辺も騒がしくなりそうだが、黒田は「今回の経験がプラスになればいい」と前を向いた。