<ヤンキース17-7アスレチックス>◇22日(日本時間23日)◇ヤンキースタジアム

 アスレチックス松井秀喜外野手(37)が、古巣から粋な祝福を受けた。敵地でのヤンキース戦の1回が終了すると、センターに設置された大型スクリーンに、松井の映像が映し出された。本塁打シーンを集めたハイライト映像は、巨人時代からヤ軍、エンゼルス、ア軍と所属した4球団を時代ごとに振り返る内容で、最後は20日に達成した日米通算500号で締めくくられた。

 「Congratulations!(おめでとう)」という文字が浮かぶと、客席から大きな拍手が湧いた。ヤ軍広報は「ヒデキは今でもニューヨーク中で愛される存在。長く在籍したチームとして、当然のことをしただけ。心からおめでとうと言いたい」と祝福。松井も「感謝の気持ちでいます。ありがたいです」と笑顔を見せた。

 元同僚たちからもお祝いされた。試合開始前にはジーターとポサダが駆け寄ってきた。「おめでとうと言ってくれました。僕も(3000安打達成のジーターに)同じことを言いました」と、3人で大きな笑みを浮かべながら旧交を温めた。一方、試合開始時間で気温38度という猛暑の中で行われた試合は完敗。4番左翼で先発した松井も無安打に終わり、後半開始からの連続安打が5試合で途絶えた。(ニューヨーク=佐藤直子通信員)