ヤクルト青木宣親外野手(29)が、西武中島、日本ハム・ダルビッシュらに続き、大リーグ挑戦に向けてポスティング申請を行った。12日、ヤクルトの担当者が日本野球機構(NPB)に対して、入札申請の手続きを済ませた。

 青木への入札に動きそうな有力候補に、中堅手不在のナショナルズが挙がっている。ここまでトレードが進展せず、キューバ亡命選手のセスペデス外野手は総額4000万ドル(約30億円)以上の争奪戦となっており、新たな補強案を模索中。地元紙ワシントン・ポスト電子版は、関係者の情報として「優先順としてはトップではないが、選択肢として考えている」と青木入札を検討していることを明かした。

 ナ軍は今季、幹部級のスカウトを日本に派遣して視察を重ねた。同じくポスティングでメジャー入りを目指す日本ハム・ダルビッシュ、ソフトバンクからFAした和田の獲得にも興味を抱くなど、日本人選手の評価が高い。また1番打者も今季は打率2割2分6厘、出塁率2割8分5厘とリーグ最低に苦しんでおり「1番中堅」に適役な青木は格好のターゲットといえる。スポーツイラストレーテッドの名物記者ジョン・ヘイマン氏は「日本からイチロー以来の好打者が来る」とし、「契約は3年1500万ドル(約11億3000万円)ぐらいか」と予想した。