マリナーズ・イチロー外野手(38)が5日、神戸市内のほっともっと神戸で自主トレを公開した。ともに自主トレし、マ軍春季キャンプに招待選手で参加することを明かしたソフトバンクからFAした川崎宗則内野手(30)を歓迎した。

 「価値観を共有できる選手というのは、11年やってもなかなか数えるほどしかいない。僕にとってもこれまでにない大きなプラスになるでしょうね。WBC以来、僕も一緒にやりたい気持ちが芽生えたので。それがかなう可能性があることに心がすごく躍っている状態でしょうね」。

 昨季は連続200安打記録が10年連続でストップした。しかし、イチローにとって記録よりも川崎の存在が刺激だ。「ムネはどこにいっても、おばかにみえるぐらいの真っすぐさですよ。それが最大の武器」と愛情を込めて表現した。

 ライバルとしての側面もある。昨年12月6日にはマ軍のウェッジ監督が今季のイチローの打順について1番からの変更を示唆。「現時点で何というのはないです。ただムネが来て、タイプ的に同じですからね。1番を争えればいいなというのはありますけど」。天才打者が、価値観を共有できるライバルの存在を刺激に12年シーズンに向かう。