ポスティングシステム(入札制度)でレンジャーズ入りが決まったダルビッシュ有投手(25)が、本拠地レンジャーズ・ボールパークで入団会見。

 会見に同席したレ軍ワシントン監督が、上機嫌でダルビッシュへの期待を語った。「我々が勝ち続けていくためにも、質の高い、若いダルビッシュが加わったことは大きい」。交渉締結前の17日に球場入りした際は終始、硬い表情のまま、無言で引き揚げたがこの日は笑顔のオンパレード。「(キャンプインの)2月23日が待ち切れないよ。とても楽しみだし、もう準備OKだよ」と、早くも興奮気味だった。

 また、マダックス投手コーチは、今後の調整法について基本的にダルビッシュの意向を最大限に尊重する方針を明かした。というのも、昨季加入した建山義紀投手(36)を通して日本人の練習量、資質の高さを実感。ダルビッシュは投げ込みをするタイプではないが「ヨシ(建山)のおかげで文化の違いなども勉強できた。ダルビッシュが多く投げたいのであれば、我々としても投げ込みは大歓迎だよ」。中4日の登板間隔では初めて1年間投げるため、その間のブルペン投球には多少の制限を設けるものの、基本はダル流。「まだ若いが高いレベルでの経験もある。順応するのは簡単だと思うよ」と、早くもエース級の待遇で迎える考えだ。

 ◆メジャーの投げ込み

 1日に200球の投げ込みは珍しくない日本とは異なり、メジャーは「肩は消耗品」と考えて球数制限を厳格にする。キャンプでもブルペン入りは平均2日に1回程度で、1日平均で40~50球。レッドソックス松坂は1年目、投げ込みを希望しても1日最多で107球に制限された。