【スコッツデール(米アリゾナ州)16日(日本時間17日)=四竈衛】ダイヤモンドバックス斎藤隆投手(42)が、今キャンプ中に「すし&牛丼パーティー」を企画していることが明らかになった。移籍1年目でもあり、日本の食文化を通して、新天地の若い同僚らとのコミュニケーションを深めるのが狙いだ。

 日米通算21年目を迎えるベテランならではのアイデアだった。1998年創立のダ軍にとって、斎藤は15年目にして初めてとなる日本人メジャー。そこで斎藤が思い立ったのが、日本食のサービスだった。知人の協力もあり、大手牛丼チェーン店とロサンゼルスのすし店の自慢メニューを、ダ軍のクラブハウス内で振る舞う計画を進めている。

 「どのチームに行っても、本当にみんなによくしてもらってますから」。すしと言えば、米国内でもヘルシーで高級な食事として定着。牛丼も「ビーフボウル」として根強く支持層を広げており、メジャーリーガーが気に入ることは間違いない。

 過去、ドジャース時代には、自前でサムライの衣装を用意し、クラブハウス内で大爆笑を誘った実績もある。レッドソックス時代には、移動バスの中で得意なカラオケ「ヘイ・ジュード」(ビートルズ)を披露して、同僚の喝采を浴びた。

 チーム最年長の大ベテランとはいえ、新天地での1年目。自らの心身を磨くだけでなく、同僚への細やかな気遣いも忘れていない。