【サプライズ(米アリゾナ州)18日(日本時間19日)=高山通史】レンジャーズ・ダルビッシュ有投手(25)がメジャー1年目をスクランブル発進することが、分かった。詳細な事情は不明だが、レ軍関係者によれば当初の予定よりキャンプ地入りが遅れることが判明。23日のバッテリー集合日の1週間前をメドにしていたが、想定外の足踏みを余儀なくされ、船出することになった。

 この日、ダルビッシュではなく、なぜか父ファルサさんと母郁代さんが息子より一足早くキャンプ地入り。敏腕のジョン・ブレーク広報部長と会談したファルサさんは「明日は来ない。(報道陣は)ゆっくり休んで!」と、合流が未定との見通しを明かした。ダルビッシュは10日に渡米してロサンゼルス入り。同地で自主トレを行って準備が整い次第、アリゾナに入って自主トレする構想だった。

 見切り発車を強いられるが、ファルサさんは「調子はすごくいいみたい。オフシーズンから日本と同じタイミングで体をつくれている」と現状報告。代理人のアーン・テレム氏が延長滞在中のロサンゼルスの施設を手配し、ブルペンを利用した投げ込みも実施できているそうだ。極力、通訳を介さずに日常生活をして異国生活に適応する努力もしているという。テキサスの地元メディアも腕ぶして襲来を待つキャンプ地に、いまだ姿を見せずにジリジリさせているが、ここまでの調整は順調なようだ。