【メリーベール(米アリゾナ州)25日(日本時間26日)=四竈衛】ブルワーズ青木宣親外野手(30)が、メジャー1年目のキャンプイン初日に「忍者」のニックネームを頂戴した。外野手ノックが始まる前、新顔の青木が紹介された直後。ブ軍の顔とも言える昨季のMVP、ライアン・ブラウン外野手(28)がニックネームを提案した。

 「ninja(忍者)って呼ぼうぜ」。米国人にとって「ノリチカ」「アオキ」とも発音しづらい名前。そこで発案されたのが、米国でもオートバイの名前などで知られる忍者だった。「チームに素早くスムーズに入れるようにと思ってね」。もちろん、深い意味はないが、青木にすれば断る理由もない。「日本人のイメージなんですかね。まあ、何でもいいです(笑い)。どういう形でもコミュニケーションが取れるのはいいこと。話のネタになってくれればいいです」。

 溶け込むうえで上々の滑り出しとなった一方で、練習の最後には、自らの意思でフリー打撃を追加。若手選手と一緒に居残って汗を流した。メジャー初日の全体練習は約2時間半。「日本人ならだれでも物足りないと思うはず。でも、郷に入ったら郷に従えです」。今後は早出、居残りなどの自主練習を加え、徐々にビデオなどで対戦相手の研究にも着手する予定。「いいスタートが切れたと思います」。初日を終えた青木は、1年目とは思えないほど落ち着いていた。