今季からホワイトソックスに移籍した福留孝介外野手(34)が2月28日(日本時間29日)、メジャー30球団の最後となるキャンプ初日を迎えた。新天地での始動とあって練習の流れなどに戸惑いを見せる一方で、メジャー5年目でもあり、自ら居残り特打を行うなど、精力的に汗を流した。「ポジションを奪うことになるのであれば、自分ができることをやるだけ」と抱負を口にした。

 現時点でレギュラー最右翼でもあり、開幕カードではいきなりダルビッシュが所属するレンジャーズと対戦。「その日は休みます」とおどけながらも、「あれだけの投手で、頭ひとつ抜けた存在。何の問題もなくやれる」と、09年WBCの同僚にエールを送った。

 カブス時代と同じシカゴで迎える今季。偶然にもベンチュラ監督が同じマンションに住んでいるなど新天地での違和感も少ない。「家を出て、(カ軍時代の)左へ行くか(ホ軍の)右へ行くかの違い。ただ、ガムシャラとむちゃくちゃは違う。過去4年間は中途半端だったし、まずは常に試合に出る」。ジョーク交じりの言葉の中にも、例年以上の意欲と自信をのぞかせていた。(グレンデール=四竈衛)