【アーリントン(米テキサス州)28日(日本時間29日)=高山通史】レイズとマイナー契約の成立間近とされる松井秀喜外野手(37=アスレチックスFA)に朗報だ。レ軍ジョー・マドン監督(58)が、指名打者(DH)の枠が空く可能性を示唆した。右肩故障明けの左打者ルーク・スコット(33)を主力DHで起用しているが、回復次第で本来の外野手に戻す考えを明かした。マイナーで厳しい競争も予想された松井に明るい希望が見えてきた。
松井の最大のライバルとなるであろうスコットは、今季17試合でチーム最多タイの5本塁打に、16打点、打率2割7分3厘の活躍で、地区首位タイを走るチームをけん引。昨年7月に右肩を手術した影響で守備には就いていないが、マドン監督は今後の起用法に「肩が治れば守備でも貢献してもらう」と言及した。DH枠が空けば、松井は出場チャンスが大きく広がる。
この日、マドン監督は「個人的な考え」と前置きしたうえで、松井の評価を語った。「すごい打者と尊敬している。クラブハウスでもリーダーシップをとってくれる。素晴らしい選手であるのは間違いない」と絶賛。10年には主力のロンゴリアとアップトンが取っ組み合いのケンカを起こすなど、才能も血の気も多い若い集団に、経験豊富なベテランの存在は心強いはずだ。
37歳松井の年齢も問題にせず「昨年見たが、体の状態はいいと思った。年齢を重ねても1人1人、状態は違う。(松井が)動けないとは思わない」と獲得の障害にならないことを強調した。この日、契約の進展に関する話はなかった。まだ“非公式”ながら、ア・リーグ最優秀監督2度の名将が笑顔で「マツイ、マツイ」と連呼した独演会は、松井へのラブコールのようだった。




