<3A:ダーラム6-0シャーロット>◇20日(日本時間21日)◇ノースカロライナ州ダーラム

 メジャー昇格に向け調整を続けるレイズ傘下3Aダーラムの松井秀喜外野手(37)に、メジャーに昇格するかマイナーに残ってロードに出発するかの瀬戸際が迫ってきた。タンパの地元紙では、松井が25日にもレイズに合流するのではないかとの報道が出たが、ダーラムでは26日から始まる3Aの遠征に出発する準備も始まった。この日のシャーロット戦では16打席ぶりに安打を放ったが、あと数日でアピールできるか正念場だ。

 マイナーのきついロードか、それともメジャー昇格か。運命の分かれ道が刻々と迫ってきた。タンパベイ・タイムズ電子版はこの日「松井は恐らく(25日から始まる)敵地レッドソックス戦からメジャーに合流するのではないか」というマーク・トプキン記者の記事を掲載。レ軍は主力のロンゴリア内野手が故障者リスト(DL)入りするなど故障者が続出しており、この日はケッピンジャー内野手もケガでブレーブス戦を欠場した。厳しいチーム事情もあり、松井の早期昇格が予想されている。

 だが一方で、ダーラム・ブルズでは松井が26日からの遠征に参加することを想定し準備を始めた。取材のため遠征に同行する日本メディアのリスト作りに着手したのだ。ブルズは26日から2日間ノーフォーク、28日から4日間インディアナポリスなど10日間3都市への遠征がある。チャーター機はなく一般客に交じっての飛行機移動か、長時間のバス移動の厳しいロード。25日までにメジャーから声が掛からなければ、松井はこれに参加することになる。

 打撃はまだ本調子とはいかない。この日のシャーロット戦では4番DHで出場し、1回には1死一、三塁で左中間に鋭い当たりの犠飛を放ち4試合ぶりの打点を記録。3回には2死無走者で右前打を放ち16打席ぶりの安打となったが、打率は1割4分3厘だ。

 試合前には自由参加の早出特打をするため真っ先にグラウンドに出てきたが、他の選手は誰も来ずキャンセル。それでも入念にダッシュをしたり多めにケージで打ち、熱心に調整を続けている。遠征前の本拠地での試合は今日21日も含めあと4試合。松井は調整具合について「それを判断するのは難しい。欲を言えばいろいろありますけど。体のキレはまだでしょうね」と話した。【水次祥子】