<マリナーズ6-1レンジャーズ>◇21日(日本時間22日)◇セーフコフィールド
【シアトル(米ワシントン州)=木崎英夫、佐藤直子通信員】マリナーズのイチロー外野手(38)が「ダル・キラー」になった。レンジャーズ先発のダルビッシュ有(25)に、先制適時三塁打を浴びせるなど2安打2打点をマーク。5得点のうち4点に絡む活躍で、メジャー単独トップ7勝目と日米通算100勝を狙った右腕を4回KOに追い込んだ。4月9日の初対決で3安打を放っており、通算7打数5安打と圧倒。同じ日本人として特別な存在と認め、今後の対戦を楽しみにした。
初対決から42日ぶり。順調にメジャーの階段を上がっていたダルビッシュに、またしてもイチローが壁になった。前回対戦との違いには「見た目でいうと、セット(ポジション)で投げているので、まとまっている感じになっている。コントロール重視なのかは、わかんないですが」。試合後はいつも通り淡々と対応し、注目右腕を攻略した喜びは一切見せなかった。
打線に勢いを呼び込む2本の適時打を放ち、早々と降板に追い込んだ。1打席目の1回1死一塁では、真ん中145キロをしっかり振り抜いた。強いゴロで一塁線を破り、日米通算100本目となる三塁打で先制した。3回1死一、二塁では、カットボールを中前へハーフライナーで運んで2点目。失策も絡んで、この回3得点につなげた。4回1死満塁では三ゴロに倒れたものの、前回3安打と合わせて通算7打数5安打。日本人メジャー第一人者として、貫禄を見せつけた。
2度目の対戦で、ダルビッシュを見る目に変化が生じたのかもしれない。重圧と注目を浴びながら、メジャー1年目から6勝を積み重ねてきた右腕に「いいピッチャーであることは間違いない。それが日本人だからなおさら。意識としては、どうしたってそうなる。アメリカ人のいいピッチャーとは違うし。こっちで時間を重ねて、そういう関係(ライバル)になれたらいいな、というところですかね」。ダルビッシュを初めて特別な存在と認め、今後の対戦へと思いをはせた。
3番打者を任された今季は、得点圏に走者を置いた場面でなかなか結果を出せずにいた。一時は打順変更を示唆したマ軍ウェッジ監督も「2本とも大きなヒットだった。この試合で鍵となる打点を稼いでくれた」とご機嫌。4連勝をもたらした3番イチローの働きを称賛した。ダルビッシュ相手に見せた集中力と勝負強さがあれば、得点圏打率1割7分8厘の数字も自然と上がってくるはずだ。



