労組日本プロ野球選手会が来年3月開催の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)不参加を表明したことについて20日(日本時間21日)、メジャーの日本人選手は一様に戸惑いの反応をみせた。2大会連続でチームの顔として活躍したマリナーズのイチロー外野手(38)は、詳細を把握していなかったようで、ひとまず報道陣に経緯や今後の可能性などを「逆取材」。その後、しばし考えた上で「現実として何も決まっていない状況ではコメントできませんね」と慎重に言葉を選んだ。同僚の岩隈久志投手(31)も「ちょっと分かんないです。コメントしづらいですし、(言葉が)浮かんでこないです」と困惑。川崎宗則内野手(31)も「ノーコメントです」のひと言だけだった。

 前回大会は代表28人中5人がメジャー。また同大会をきっかけにダルビッシュら4人がその後、メジャーに移籍した。2大会連続でMVPに輝いたレッドソックス松坂も複雑な表情を見せながら「不参加のことは聞いたが、なぜ不参加なのかという詳しい内容をまだ把握していないので、話をすることはできない」。ブルワーズ青木も「しっかり状況がつかめていないので、コメントは差し控えたい」と言葉少な。前回胴上げ投手のダルビッシュはコメントを控えた。

 大リーガーは日本の選手会に所属していないが、今回の問題は大きな影響を及ぼす。選手会の松原徹事務局長は「こちらから連絡を取って今回の事情を説明していきたい」と、連携していく考えを示した。