<レイズ2-4レンジャーズ>◇8日(日本時間9日)◇トロピカーナフィールド

 レンジャーズのダルビッシュ有投手(26)が、8回2安打2失点(自責1)の堂々たる投球でレイズ打線を圧倒した。1回に先頭打者に右前打を許した後は14人連続アウト。「最初から最後までよかった」というカットボールを軸に積極的にストライクゾーンを攻めて8奪三振。改良中の投球フォームがほぼ固まって「(前回8月28日の)タンパの試合から大丈夫かな、という感覚はあります。全部の球を自信を持って投げることができている」と言い切った。

 捕手ソトとの呼吸も合い、自信あふれるテンポいい投球は球数削減にもつながっている。3日のロイヤルズ戦は7回87球、この日も8回96球の省エネ投球。疲れがたまるこの時期に「僕としても体が楽だし、監督やコーチも長い回を投げさせやすいと思います」と頼もしい発言も飛び出した。

 味方失策も絡んで15勝目を逃したが、シーズン奪三振数を196とし、86年にコレアが記録した189の球団新人記録を26年ぶりに塗り替えた。チームに勝機をもたらす投球を続け、優勝争いに貢献していきたい。(セントピーターズバーグ=佐藤直子通信員)