赤いダウンジャケットは決意の表れだった。16日、レッドソックスと基本合意した上原浩治投手(37)がメディカルチェックのため渡米した。検査に問題がなければ正式に契約となる。名門との契約に上原は「うれしいけど、かなりのプレッシャーになる。やりがいがあります」と気を引き締めた。
真剣な表情を見せるのは名門だからだけではない。憧れのヤンキース・イチローと同地区、しかも因縁の球団同士となるからだ。上原は「対戦できるのが楽しみ。尊敬している人でもあるので。(ヤンキースとの因縁のカードは)経験したことがないのでどうなるか楽しみです」と真剣勝負を心待ちにした。
今季レッドソックスはア・リーグ東地区の5位に沈んだ。チーム防御率は14球団中12位の4・70。投手陣再建が急がれる中37試合に登板し、防御率1・75と抜群の安定感を見せた右腕はクローザーとして起用される可能性もある。「選んだ理由は自分を必要としてくれる球団ということ。それを一番感じたのがボストン。あとは(その感謝を)ボストンにお返しする」とどこでも登板する姿勢を見せた。
この日、午前中にはTBSのテレビ番組に赤いネクタイを締めて生出演。成田空港には真っ赤なダウンジャケットで現れた。「無事に契約できることを願ってです。試合で僕は喜怒哀楽を出すんでファンキーに、100%出して頑張ります」とチームカラーのような闘志を秘めて、機上の人となった。【島根純】



