<ヤンキース5-0ブルージェイズ>◇17日(日本時間18日)◇ヤンキースタジアム

 ヤンキース黒田博樹投手(38)が、ブルージェイズ戦に先発し、8回2安打無失点1四球の快投で今季6勝目(2敗)を挙げた。リーグ屈指の強力打線に対して許した走者はわずかに3人。10、11年の本塁打王ホセ・バティスタ外野手(32)を3打数無安打に仕留めるなど、109球で三塁を踏ませない、ほぼ完璧な内容だった。

 初回無死二塁からギアを上げた。先頭カブレラに二塁打を浴び、黒田のプランは固まった。今季3度目のブ軍との対戦。これまで2試合ではツーシームとフォーク主体で攻めた。そのイメージを逆利用。顕著だったのが、10、11年の本塁打王、2番バティスタとの3打席だった。

 1回無死二塁

 初球はカーブで、2球目はツーシーム。その後は、外角に4球連続でスライダーを投げて空振り三振に仕留めた。

 黒田

 (見せ球の)僕のカーブを狙う打者はいないでしょう(笑い)。ただ、あそこは三振が欲しい場面でしたから。

 4回無死走者なし

 外角のスライダーで入り、内外角へツーシームをちりばめる。最後はスライダーを引っかけさせて三ゴロ。

 黒田

 長いイニングを投げるためにも、2巡目はインサイドに飛び込んでおかないといけない。安打はOK。本塁打を打たれないようにしたかったです。

 7回無死走者なし

 2点リードの場面でしつこくスライダーで攻めて遊飛。結局、バティスタには全16球中11球がスライダー。ツーシームとフォークの残像を使い、徹底的にタイミングを外した。

 黒田

 考えながら投げたが、それができるのが僕の強み。自信なんてありません。常にビビりながら投げているのが、いい方向にいってるんでしょう。

 12日のロイヤルズ戦は球審のボール判定に不満を示すなど“怒り”の投球を見せたが、この日は経験豊富なベテランならではの巧みさが光った。【四竃衛、水次祥子】