【タンパ(米フロリダ州)19日=四竈衛】ヤンキースからドラフト2巡目(全体66位)で指名された加藤豪将内野手(18=ランチョバーナード高)が早速マイナーの練習に参加した。前日18日にキャンプ地タンパでメディカルチェック(身体検査)などを受け、入団に基本合意。この日、正式契約し、その後は早速マイナーの全体練習に参加した。背番号は空き番号の「26」に決まり、体調が良ければルーキーリーグの練習試合でプレーする見込みだ。

 正式契約を交わしたばかりの加藤が、ヤンキースの帽子をかぶりグラウンドに出てきた。グレーのTシャツに紺色の短パン姿。若手中心の他のマイナー選手、約40人とストレッチを行う。背番号「26」のユニホーム姿は酷暑もありお預けとなったが、メジャーへの大きな1歩目を踏み出した。走塁、内野ノックをこなした後、フリー打撃にも参加。17スイングでさく越えはなかったが、大振りせずセンターから左へ堅実な打撃を見せていた。

 前日18日(日本時間19日)に、キャンプ地タンパでメディカルチェックなどを受け、入団に基本合意した。その際も18歳の若者らしく、新しい環境にも物おじすることはなかった。マイナー施設内では、リハビリのため同地に滞在中のジーター、Aロッド、グランダーソンらのスター選手にあいさつ。「みんなすごくフレンドリーでした」と笑顔だった。

 大半を占めるラテン系の若手選手とも、早速高校で習ったスペイン語を駆使して交流した。正式契約を前に、帽子、Tシャツ、短パン、シューズなどを支給され、ヤ軍の一員となったことを実感していた。

 体調が良ければ、すぐ実戦に入る。それも覚悟の上だった。「2週間ぐらい試合をしてませんでしたが、こうなるのは分かってましたから」。同地には約2カ月滞在予定で、時期を見て1Aスタテンアイランドでプレーする案もある。「ヤンキースタジアムでプレーするまで時間はかかると思いますが、一生懸命頑張りたいです」。

 礼儀正しく、にこやかに話す加藤の表情は、希望に満ちていた。ヤ軍と正式契約を結んだ18歳のサクセスストーリーが始まる。