<ブルージェイズ2-4レッドソックス>◇13日(日本時間14日)◇ロジャーズセンター

 レッドソックス上原浩治投手(38)が、3勝目を挙げる好投で来季の契約延長も勝ち取った。ブルージェイズ戦は2-2の延長10回2死走者なしから救援し、11年の首位打者レイエスを2球で追い込むと、5球目のフォークで空振り三振。打線が11回に2点を勝ち越し、上原はその裏を3者凡退で締めた。

 この試合で今季登板数は55試合に到達。昨オフに1年425万ドルで契約を結んだ際に、55試合登板で14年の契約延長を保証するオプションを盛り込んでおり、条件を満たして来季残留が確定した。あと10完了すれば、来季年俸は500万ドルに上がる。地元紙ボストン・ヘラルド電子版の取材には、「来年も皆さんと会えるのが楽しみです」と笑顔で話した。

 守護神に定着してから抜群の安定感が光る。23登板で1失点、許した安打も6本だけ。失点は7月6日が最後で、これで15試合連続の無失点となった。だがチームの勝利に専念する上原は、「まったく興味がない」と個人記録には素っ気ないコメント。3勝目にも「このチームが自分を必要としてくれたことへの恩返し」と話し、「これからもどんどん(登板数を)積み重ねていきたい」と最後まで、フォア・ザ・チームを強調した。