<レッズ0-1メッツ>◇25日(日本時間26日)◇グレートアメリカンボールパーク

 メッツ松坂大輔投手(33)が、来季メジャー残留の可能性を膨らませる快投を演じた。先発し7回2/3を4安打無失点。三塁を踏ませず3連勝を飾った。

 邪念のない精神状態が、松坂の力強さと安定感を呼び覚ました。「開き直ってますから。基本的に余計なことは考えてません」。メ軍入り後は3試合連続で打ち込まれたが、カーブやシュートを交え、異なる投球スタイルで活路を開いた。この日も4回1死一、二塁では、89マイル(約143キロ)の内角シュートで三ゴロ併殺打に打ち取り、珍しくガッツポーズを見せた。

 コリンズ監督は内容を伴った3連勝に、「もちろん、十分にあり得る。いい働きをしてくれたし、間違いなく(獲得)リストには入っている」と再契約に前向きな姿勢を見せた。ローテーション通りなら今季最終登板だが、最終戦の29日に中3日で登板する可能性があるという。松坂は「去年の最後と比べると天国と地獄です。いいことも悪いことも経験しましたが、これからのことを考えると、絶対に無駄にはしたくない」と、確かな足取りで戦いの場に戻れたことを喜んだ。(シンシナティ=四竃衛)