メッツ松坂大輔投手(33)が、代理人をこれまでのスコット・ボラス氏(60)から「SFXベースボール」に変更していたことが27日(日本時間28日)、明らかになった。既にSFXグループがサイト上の顧客リストに、顔写真入りで松坂のプロフィルを掲載。来季以降は、同グループが松坂の窓口となって契約交渉を進めることになった。

 SFXグループは、米球界ではボラス氏と並ぶ実績を持つ代理人事務所。弁護士資格を持つマーク・ピーパー氏がCEO(最高経営責任者)を務め、今季限りで引退するリベラ(ヤンキース)をはじめ、昨季3冠王のカブレラ(タイガース)バーランダー(同)オルティス(レッドソックス)やレ軍上原、ブルージェイズ川崎らの契約をまとめてきた。

 松坂は2006年オフ、ポスティング制度でメジャー移籍を目指すにあたり、ボラス氏と契約。レッドソックスと同期間の6年契約だったが、昨オフ、1年間の再契約を交わし、インディアンス入りが決まった。8月末、イ軍を退団し、メ軍へ移籍した際はボラス氏が担当。その後、同氏との契約を解除し、来季へ向けてSFXを新たな代理人に決めたものとみられる。

 ◆スコット・ボラス

 1952年11月2日、米カリフォルニア州生まれ。パシフィック大マクジョージ法律学校で弁護士資格を取得。82年に代理人を開始。00年オフにA・ロドリゲスの当時全米プロスポーツ史上最高契約の10年総額2億5200万ドル(約252億円)をレンジャーズとまとめ、08年にはM・カブレラの8年総額1億5230万ドル(約152億3000万円)という巨額契約をタイガースと結んだ。

 ◆SFXグループ

 各界のスポーツ有名選手と契約する世界的な代理人事務所。98年に設立。本社は米イリノイ州。主な業務は野球、アメリカンフットボール、バスケットなどプロスポーツ選手の契約交渉、個人ブランドの開発管理など。野球部門の契約選手はリベラ(ヤンキース)オルティス(レッドソックス)カブレラ、バーランダー(ともにタイガース)ら。日本人では上原(レッドソックス)川崎(ブルージェイズ)らがいる。