<ア地区シリーズ:レイズ5-4レッドソックス>◇7日(日本時間8日)◇第3戦◇トロピカーナフィールド

 レッドソックス上原浩治投手(38)が、痛恨のサヨナラ本塁打を浴びた。4-4の同点で迎えた9回裏2死から伏兵ロバトンに右中間席へ決勝弾を浴びた。公式戦を含めて6月30日以来となる被本塁打。レイズ相手には、今季12試合目の初失点で敗戦投手となった。「打たれたもんは仕方ない。終わったことは取り返しがつかない」と言い聞かせるかのように言った。

 通常、勝ち越し後に登板する先攻のクローザーが、同点で登板する「セオリー外」の起用。39試合ぶりの被弾に、上原は「自分の実力」と潔く言った。時速130キロのフォークは失投ではなかった。依然、2勝1敗と優位は変わらず。だが、不可解なベンチワークが残した傷は1つの黒星以上に後遺症を残しかねない。(セントピーターズバーグ=四竃衛)

 ▼上原がサヨナラ本塁打を浴びた。大リーグで日本人投手が許したサヨナラ本塁打はレギュラーシーズンで24本、ポストシーズンで1本あり、ポストシーズンでは01年リーグ優勝決定戦で佐々木(マリナーズ)がソリアーノ(ヤンキース)に打たれて以来12年ぶり。上原が打たれたサヨナラ本塁打は、日本時代に1本(06年4月7日、中日立浪に満塁本塁打)。大リーグではオリオールズ時代の10、11年に各1本ある。