<ワールドシリーズ:レッドソックス6-1カージナルス>◇第6戦◇10月30日(日本時間同31日)◇フェンウェイパーク

 地元の大リーグ球団レッドソックスがワールドシリーズを制した10月30日夜、ファンが球場周辺にあふれ、1918年以来、95年ぶりとなった地元での世界一決定に熱狂した。

 ボストン在住の日本人ファンも大喜びした。同市在住20年で、ブログ「ボストンレッドソックス応援日記」を開設している藤原大湖さん(39)は、右翼の外野席でワールドシリーズ第6戦を観戦。日本人投手の田沢純一(27)と上原浩治(38)の登場シーンについて「田沢が7回2死満塁で登場して、一ゴロに抑えた時の歓声はすごかった。最後の上原の時は、『コージ』コールが続いていました」と振り返った。優勝決定の瞬間は「すごい盛り上がりでした」と興奮していた。

 球場から出て、再び95年ぶりの地元世界一の熱狂ぶりを実感したという。「地下鉄の乗客が車内で『スイート・キャロライン』を歌っていたんです」。本拠地で8回表終了後に流れる曲が深夜まで市内のあちこちで響き渡ったという。学生時代からレ軍ファンで、地元紙「ボストン・グローブ」にも勤務していた経歴もある藤原さんは、感慨深い一夜を過ごした。