日本シリーズ第6、7戦で計175球を投げた楽天田中将大投手(25)に、獲得を目指すメジャー球団から懸念の声が漏れ始めた。3日付の米ニューヨーク・タイムズ電子版は、第6戦に160球で完投し、第7戦では胴上げ投手となる15球を救援した同投手について、「あるスカウトは『私は彼の腕を心配している』と言っていた」と伝えた。

 さらに同電子版は、ポスティングシステム(入札制度)にかけられた場合、独占交渉権を得たチームは契約交渉前に身体検査を求める可能性があると報じた。日本シリーズ第7戦では球速が92マイル(約148キロ)から94マイル(約151キロ)と、通常よりも緩急の差がなかったと指摘。日本では名誉である胴上げ投手も、球数に神経を使うメジャーにとっては不安材料の1つとなってしまったようだ。