【タンパ(米フロリダ州)11日(日本時間12日未明)=四竈衛、金子航】ヤンキース田中将大投手(25)が朝の練習で、実戦形式の打撃練習に登板し、「奪三振ショー」を演じた。交互に打席に立ったマイナーの2打者を相手に、63球を投じた。4アウトも含む変則ルールで、4回を打者18人、被安打3、9奪三振の内容だった。

 初回、いきなり内角のスライダーでのけぞらせて見逃し三振を奪った。次打者にはバットの先ながら、三遊間を抜けると思われる安打。2回には2者連続三振の後、左打者に内角を振り切られ右越え本塁打とされた。さらに次打者には、遊撃後方にショートフライ気味のポテンヒット。安打性の打球はこの3本で、追い込んでからのスプリットはかすりもさせなかった。9三振のうち、空振りで6個を奪った。田中も「いい感じのスプリットが何球かありましたし、いい練習ができました」と満足したように、おおむね主導権を握る投球だった。