<レイズ1-5ヤンキース>◇20日(日本時間21日)◇トロピカーナフィールド

 ヤンキースのイチロー外野手(40)が、初めて「チャレンジ(ビデオ判定)」で敗れた。スタメンから外れたレイズ戦で、1-1の同点で迎えた延長11回無死一塁から、一塁走者ジーターの代走として出場。1死後、打者ソリアーノの4球目に二塁へスタートを切った。滑り込んだ直後は「セーフ」と判定されたが、レ軍マドン監督が「チャレンジ」した結果、「アウト」に覆った。

 イチローの関わったプレーが、今季から拡大された「チャレンジ」となったのは、今回が4度目で過去3度は“全勝”だった。ただ、この日は計5度のけん制で警戒される中、しかも相手捕手は強肩モリーナ。「余裕でセーフになるのは、あの状況では無理。できることがあるとすれば、もっと早いスタートを切ることです」と、チームが単独首位に立ったこともあり淡々と振り返った。ビデオ判定の重要性を問われると「そりゃそうですよ」と支持する姿勢をあらためて示した。