<レッドソックス3-2レイズ>◇5月30日(日本時間31日)◇フェンウェイパーク

 レッドソックスの指揮官が退場処分で次々と交代する珍事が起きた。レイズ戦で初回にレッドソックスのオルティスが、レイズ先発プライスから死球。25日にも乱闘騒ぎがあった両軍が球審から警告を受けると、不穏な空気が漂う。死球を受けた側のファレル監督が、警告に対し抗議すると退場処分。ロブロ・ベンチコーチが監督代行となった。

 さらに4回、カープがプライスから死球を受けると両軍が乱闘騒ぎになる。それでもプライスに退場処分が出ないことにロブロ監督代行が激怒。退場となり、次はバターフィールド三塁ベースコーチが監督代行となった。まだ終わらない。6回にはレッドソックス先発ワークマンが、ロンゴリアの頭上を抜けていく危険球。同投手とバターフィールド監督代行が退場処分となり、最後はコルブラン打撃コーチが指揮を執った。

 延長10回にサヨナラで勝利はもぎ取った。だがオルティスは「彼(プライス)に対しての敬意はもうない」と怒りは収まらない。昨年10月の地区シリーズ第2戦でプライスから本塁打を放った際、時間を置いて一塁へ向かったことに同投手が不快感を示した過去もある。その後、和解したが関係は悪化。ファレル監督は審判団に「なぜ死球を出した相手は退場者がいないんだ」と不満を爆発させた。