<ヤンキース2-1レンジャーズ>◇23日(日本時間24日)◇ヤンキースタジアム

 レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)は、雷雨に3年連続2ケタ勝利達成を阻まれた。1点リードを許した5回裏の守り。突如として上空に稲妻が走り、雷鳴がとどろいた。1死二塁になると豪雨になり、グラウンドは瞬く間に田んぼ状態になった。試合は中断後、1度は再開に向けて動き始めたが、両軍監督が「けがの恐れがある」などと主張。審判団が検討している間に再び雨脚が強まり、結局1時間49分中断の末に5回コールドが決まった。

 ダルビッシュは4回1/3を2失点5奪三振で6敗目(9勝)になった。ボークと本塁打で2失点したが、最速は97マイル(約156キロ)を出しており「状態はよかった。勝つチャンスはあった。チームが負けたのは悔しいですけど、何かこれで負けなのかなって思います」と、消化不良の様子を隠しきれずに球場を後にした。(ニューヨーク=佐藤直子通信員)