カブス和田毅投手(33)が、今日28日(日本時間29日)のロッキーズ戦でメジャー初勝利に3度目の挑戦をする。本拠地リグリーフィールドで初登板した23日パドレス戦では、前日から20度以上冷え込んだシカゴのいたずらな気候に悩まされた。

 それ以降、試合中はベンチの中で風の向きや打球の飛び方などをチェック。「昨日は追い風だったけど、今日は向かい風だった。その日によって風の向きが全然違いますね。当日になってみないと分からない」と“ウインディーシティー(風の街)”の異名を取るシカゴを分析した。

 また今年で100周年を迎えた本拠地は「お客さんとの距離がすごく近く感じる」とし、刻一刻と変化する風と合わせ、「なんとなく甲子園っぽいのかな」と話した。

 前回は制球が定まらずに5回途中で5失点で降板してしまった。「今回しっかり結果を出さないと次がない」と、決して安泰な位置にはいないことは、本人が一番理解している。米3年目にして、ようやくつかんだ先発ローテ定着のチャンス。簡単に手放すわけにはいかない。(シカゴ=佐藤直子通信員)