マー君のリハビリが、いよいよ終盤戦に入る。右肘痛で故障者リスト(DL)入りしているヤンキース田中将大投手(25)が、23日(日本時間24日)にフリー打撃に登板することが決まった。21日(同22日)アストロズ戦前の定例会見で、ジラルディ監督が明かしたもので、故障後初めて打者を相手に本格投球することになる。

 同監督は「まだ相手がだれになるか分からない」と詳細には触れなかったものの、左右の両打者に対し、45~50球をメドに投げる見込みだ。20日に2回目のブルペンでスライダー、スプリットなど変化球を交えて投球練習した田中はこの日、ノースローで調整。先着1万8000人の入場客にポスターが配布される「田中将大ポスターデー」だったこともあり、試合前の記念セレモニーに登場し、久しぶりに地元ファンの声援を浴びた。

 今後は、週明けにもキャンプ地のフロリダ州タンパへ移動する。実戦形式での投球に進む可能性が高く、首脳陣の青写真通りのプランで進んでいる。田中自身が「右肘の状態と向き合い、注意しながら」と慎重な姿勢を見せる一方で、9月上旬を見据える復帰へのレールが、はっきりと見えてきた。(ニューヨーク=四竈衛)