<オリオールズ3-2ヤンキース>◇14日(日本時間15日)◇オリオールパーク

 ヤンキース黒田博樹投手(39)が、日米通算3000投球回を達成した。3回先頭の8番ハンドリーを三ゴロに打ち取って到達。日米通算では野茂英雄氏に次ぐ2人目の偉業だが、マウンド上では「全然(考える)余裕もなかった。首位のチームですし、個人のことを意識して簡単に抑えられる相手でもない」と、普段通り淡々と次の打者に対した。

 前回9日のレイズ戦は今季最短の3回1/3でKOされた。この日は制球も良く、7回5奪三振1失点と好投。打線の援護がなく白星は得られなかったものの「日々の積み重ねでやっとここまでこれた。(3000と)考えると体のあちこちに痛みが出てきそう」と、その数字の重みを表現した。

 日本球界を含めても、大卒投手ではわずか3人目だ。「まさかこんなに投げられるとは思ってなかったですし、プロに入って18年目でここまでこれたっていうのは、本当に周りの人に感謝したいと思います」と感慨深げだった。(ボルティモア=水次祥子)