ヤンキースの元同僚であるデレク・ジーター氏(40)と松井秀喜氏(40)が、タッグを組む「トモダチ

 チャリティベースボールゲーム」の概要が17日、明らかになった。この日、都内の日本外国特派員協会で会見が行われ、ジュニア向けベースボールクリニックの総合プロデューサーを務める巨人原辰徳監督(56)、松井氏が参加。ジーター氏と松井氏による「ホームランダービー」の開催も発表され、子供たちにとって、夢のような「世界一受けたい授業」になりそうだ。

 ヤンキースで同僚だったジーター氏、松井氏の“夢タッグ”のラインアップは、夢のように濃密な時間だった。来年3月21日、東京ドーム。ピンストライプを身にまとって共闘した2人が、東日本大震災の復興を願って、野球を通じたチャリティーイベントに参加する。松井氏は「ジーターも賛同してくれ、うれしく思うし、楽しみにしています」と笑顔。ジーター氏も「楽しみにしています。みんなで盛り上げていきましょう」とコメントした。

 この日、明らかとなったのは、豪華すぎる概要だった。都内のホテルでチャリティーパーティーが開催され、その後、東京ドームでは500人以上の小学生を相手に、ベースボールクリニックを実施。ジーター氏が監督を務める「日本在住のアメリカ人の中学生チーム」と松井氏が監督を務める「東日本大震災被災地の中学生選抜チーム」の試合も行われる。

 ジーター氏と松井氏による「夢のホームランダービー」が、ラストを飾る。ジーター氏は今季限りで引退したが、メジャーの歴史に残るトッププレーヤーの1人。かつて、ヤンキースの4番を張った松井氏との対決は極めて貴重で、松井氏は「ジーターは今年まで現役。だいぶハンディがあると思うが、ホームアドバンテージで何とか勝ちたいです」と意気込んだ。

 強力な援軍の存在が、夢のイベントをさらにスペシャルにさせる。ベースボールクリニックでは、巨人の原監督が総合プロデューサーに就任。「子供たちにとって、何か大きな力になってくれれば」と願いながら、ともに汗を流す。長い時間をかけて育んだ松井氏とジーター氏の友情が海を越え、日本で再び交わる。原監督を加えた豪華な3人が「世界一受けたい授業」を開講する。【久保賢吾】