阪神から海外FA宣言し、メジャー移籍を目指す鳥谷敬内野手(33)がムネリンからお墨付きをもらった。19日、岐阜市で野球フォーラムに参加した川崎宗則内野手(33=ブルージェイズFA)が「メジャーで100%通用する」と断言した。

 「鳥谷は僕よりスケールが大きく、僕も日本のときから勉強させてもらっていた。正々堂々とプレーするし、オールマイティーだし、走攻守に表情を崩さないクールさと、すべて兼ね備えている。走攻守で間違いなく通用しますよ」

 2人は同学年で遊撃手と共通項が多く、川崎のソフトバンク在籍時から意識し合う存在だった。自らは走攻守そろった内野手として米球界に飛び込み、マイナー契約からはい上がって3年間で計239試合に出場。体格で劣るメジャーでも、内野をどこでも守れる守備力や、打撃技術、そして機動力を駆使してベンチの居場所をつかんできた。そのストーリーを鳥谷が自分にダブらせたことは想像に難くない。

 明るく口数の多い川崎と性格は対照的にも思えるが、会食したことがある川崎は「僕はみんなが知らない鳥谷を知っていますよ」とコミュニケーション能力にも太鼓判を押した。

 2人とも来季の所属チームが決まっていないが、メジャーで相まみえる可能性は十分ある。年内にも去就が決着する見通しの川崎は「また彼から勉強したいと思っています」と、また刺激し合えるときを楽しみにしていた。