ヤンキースからFA移籍したイチロー外野手(41)のマーリンズ入団を、米野球殿堂の館長が祝福した。29日、地元マイアミ放送局のグレン・ゲフナー記者が自身のツイッターで、同殿堂のジェフ・アイドルソン館長(50)が寄せたコメントを紹介。「イチローがマ軍と契約してうれしい。彼は現役選手で一番殿堂博物館を訪れてくれている」と喜んでいるという。

 将来的な殿堂入りが確実視されるイチローは、アイドルソン館長とも親交がある。マリナーズ時代の04年、メジャー年間最多安打記録を更新した際には、当時副館長だった同氏が球場まで駆けつけて記念撮影。200安打目を放ったバットを直接手渡した。この時のバットや、262安打を達成したときのボールなど、博物館には既にイチローの展示スペースがある。同氏は「イチローは試合に真摯(しんし)に取り組む。プレーを見るのが楽しみだ」とエールを送った。

 入団会見を終え、米メディアもイチローにさらなる期待をかけている。FOXスポーツのジョン・モロシー記者は電子版のコラムに「今季が彼の最後のシーズンだとは思わない。45歳でメジャーにいても驚かない」と投稿。オマー・ビスケルや49歳までプレーしたフリオ・フランコのように、長く現役を続けられると予想した。CBSスポーツによると、イチローの契約には200万ドル(約2億4000万円)の年俸と出来高に加え、通訳の年俸6万ドル(約720万円)がつくという。