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稼頭央「快気祝い」3安打で5連勝

本拠地で試合開始直前までファンにサインする松井稼(撮影・久我悟)
本拠地で試合開始直前までファンにサインする松井稼(撮影・久我悟)

<ロッキーズ9-4ドジャース>◇20日(日本時間21日)◇クアーズフィールド

 【デンバー(米コロラド州)20日(日本時間21日)=中島正好】ロッキーズが松井稼頭央内野手(31)の「快気祝い」と、今世紀初モノづくしに沸いた。右太もも痛の松井がドジャース戦に12試合ぶり先発で3打数3安打1四球と大暴れ。2回には6連続安打で6点先制の口火を切るなど、いきなり全打席出塁で勝利に貢献した。これでロ軍は5連勝、ワイルドカード争いに踏みとどまった。00年以来の勝率5割以上が確定し、貯金9も同年以来となる快進撃。カズの完全復活とともに、球団創設15年目で2度目のプレーオフ進出へ奇跡を起こす勢いだ。

 役者が戻り、ラストスパートのムチが入った。スタメン復帰戦を派手に飾った松井は「今日(自分が)出て、勝って良かった」と満足した。初回、12日ぶりに入った打席の復帰初スイングで左前打。「僕にとって大きかったのは1本目。久しぶりの打席で1本出て流れに乗っていけた」。ハイライトは続く2回、2死一塁でド軍ローが得意にする内角低めシンカー気味の速球を右前に運ぶと、自慢の打線に火を付けた。

 絶好調ホリデーの3ランなど4長打を含む6連打で6点を先制。4連敗中だったド軍の戦意を一気に奪った。前日、代走で体慣らしを終えていた松井はその後も四球、右前打。今季11度目の猛打賞で、日米通算1800安打となった。「代走とスタメンでは体の緊張感も違う。(気持ちの)いい張りが出てくれてよかった」と先発起用に燃えるものがあった。

 ハードル監督も完全回復を待ったかいがあった。「カズが戻って攻撃に勢いが出る」。スタンドから見えるロッキー山脈のように、中軸には30球団トップで誕生した100打点トリオがそびえる。最近は松井、タベラスの30盗塁コンビが負傷し重量打線の起点を欠いた。だが同監督は体調的には出場できる段階でも、復帰を急がせなかった。この日も試合中に何度か右太ももの状態を確認。大量リードで無理はせず7回の守備から交代させた。「明日も先発になるだろう」。

 そう、今日からの3連戦こそが大一番。ワイルドカードトップのパドレスの敵地に乗り込む。スイープして1・5ゲーム差にすることが至上命令だが、パ軍の初戦先発は現在リーグ3冠でサイ・ヤング賞が濃厚なピービ。「気持ちを全面的にぶつけてくる投手。その気持ちに負けないように打席に入りたい」。先頭で迎え撃つ松井のバットで、奇跡のトビラをこじ開ける。

[2007年9月22日9時33分 紙面から]

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