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藪が来春キャンプ招待へ「夢よもう1度」

- 練習を終えポーズをとる藪恵壹=米・フェニックス(撮影・鉄矢多美子)
【フェニックス(米アリゾナ州)10日(日本時間11日)=鉄矢多美子】元阪神の藪恵壹投手(39)が、来春の大リーグキャンプに招待されることが確実となった。今季はどの球団にも所属しなかった藪だが、今月に入ってアリゾナ州でメジャー球団の非公開テストを受験。すでにロイヤルズやジャイアンツの首脳陣から高い評価を受けており、20日前後までさらに数球団がテストを実施する予定だ。05年にアスレチックスで4勝を挙げたベテラン右腕が、3年ぶりのメジャーマウンドへ近づいた。
藪の大きく落ちるフォークが、メジャーのスカウト陣を驚かせた。「この時期にこれだけ投げられるとは。特に変化球はすぐにでもメジャーで通用する」。ジャイアンツのリック・ラガーゾ国際部長は絶賛した。速球も92マイル(約148キロ)を計測。昨年メキシコリーグに参戦以来、1年間実戦から遠ざかっているとは思えないボールだった。
藪は9月末にアリゾナ州に入り、まずロイヤルズのテストを受けた。デイトン・ムーアGMら10人以上のスタッフが見守る中で投球。その後もジャイアンツ、レンジャーズのスカウト責任者が訪れた。いずれも威力ある球に驚き、来春キャンプ招待を前向きに検討するまでの評価を与えた。
9月に39歳になった藪だが、米球団は年齢を重視しない傾向が強くなっている。慢性的な投手不足という事情に加え、今年37歳のドジャース斎藤隆がメジャーを代表するクローザーにのし上がったことが大きく影響しているようだ。「年齢よりもスキル(技量)を見る」というのがスカウト陣の合言葉だ。
藪がメジャーで登板したのはアスレチックスに在籍した05年の1シーズンだけだ。06年はロッキーズの春季キャンプに参加したが、開幕前に解雇。今年はサンフランシスコに滞在し、メジャーから声が掛かるのを待っていたという。練習相手もいない中でトレーニングをこなし、ネットに向かって投球する日々が続いた。「完全燃焼できなかった。もう1度、納得のいく勝負がしたい」と代理人にテストの交渉を要請した。
ベネズエラから再起をかける野茂英雄投手とは同年齢。2人のベテラン右腕が、メジャー復帰を競うことになる。「夢をもう1度、という思いで頑張ります」。藪の熱いチャレンジが、再スタートする。
[2007年10月12日9時11分 紙面から]
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