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ベネズエラに野茂旋風上陸、報道陣殺到

記者会見を終えほっとした表情の野茂(撮影・鉄矢多美子)
記者会見を終えほっとした表情の野茂(撮影・鉄矢多美子)

 【カラカス(ベネズエラ)18日(日本時間19日)=鉄矢多美子】大リーグ復帰を目指しベネズエラリーグに参加した野茂英雄投手(39)が、カラカスの本拠地球場で初めてブルペンに入り、30球の投球練習を行った。20日(同21日)の初登板へ向け、順調な仕上がりをアピールした。背番号は「34」。その後の会見には地元メディアが殺到するなど、ベネズエラでもトルネードの注目度は抜群だ。

 真新しい背番号「34」のユニホームが、ブルペンに向かった。野茂の圧倒的な存在感は、ベネズエラでも変わらなかった。グッと腕を伸ばし、体を回転させる。「34」の背中が捕手の方まで向いた。日米通算201勝を挙げたトルネードの「風格」は、試合前のスタンドの視線をくぎ付けにした。ワインドアップとセットポジションを交え30球。客席ではファンがトルネードをまねて盛り上がり、引き揚げる際にはサイン攻めにあった。

 「自分は野球が好き。というより、野球をするのが好き。自分がしたかっただけ。またメジャーに戻りたいですけど、このチームでまず楽しんでプレーしたい」。球場内で行われた入団会見は、時折笑顔もみせる穏やかな表情だった。

 初めてプレーする場所だが、知らない顔ばかりではない。現役、OBも含め、大リーガーは多い。監督はドジャース時代のチームメートで、捕手だったカルロス・ヘルナンデス。レッドソックスで捕手だったルイス・ロドリゲスも所属する。野茂はこの日、遠征から戻ったチームと初めて合流したが、相手球団も含めて多くの選手があいさつに来た。「居心地良くプレーできそう」と、まずは環境に安心した。

 野茂の入団はベネズエラ国内で、まさに旋風を巻き起こしている。地元紙はスポーツ欄の1面で扱い、会見にはテレビカメラ8台など部屋に入りきれないほどの報道陣が殺到。リーグ公式ホームページは写真付きのトップ項目で会見の模様を報じた。プラットGMは「こんな騒ぎは記憶にない」と驚いた。

 20日の登板は中継ぎの可能性もある。「できれば先発で行きたいけど、監督と相談しながら決めていきたい」と野茂。チームにはジャイアンツのビスケル内野手や西武カブレラも来月に合流予定。世界各国で活躍する地元の英雄と一緒に、野茂は復活への道を歩むことになる。

[2007年10月20日9時47分 紙面から]

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