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ヤンキース新監督にジラルディ氏

 ヤンキースの第32代監督に30日、OBで06年にマーリンズ監督を務めたジョー・ジラルディ氏(43=FOX解説者)の就任が決定した。この日、3年総額750万ドル(約8億6300万円)で契約合意に達し、3年ぶりに古巣ピンストライプのユニホームを着る。トーリ前監督の後継争いに敗れたドン・マッティングリー・ベンチコーチ(46)は退団する見込み。ヤンキースは43歳の青年監督に世界一奪回を託す。

 キーワードは「脱トーリ」だ。ジラルディ氏の代理人マンデル氏が「ヤンキースからオファーを受けた」と認めたのが29日で、交渉は一気に進展した。年平均250万ドル(約2億8800万円)の年俸は、監督2年生としては破格の好条件。3年契約でチーム再建に取り組む十分な時間も与えられた。腹心として投手コーチに推すマイク・ハーキー氏(40=カブス傘下3Aアイオワ投手コーチ)の招聘(しょうへい)も認められる方向だという。

 スタインブレナー・オーナーらに、同氏を強く推薦したのがキャッシュマンGMだ。4年間コーチとして師事し、「ポスト・トーリ」を本命視されファン人気も絶大なマッティングリー・ベンチコーチの落選理由は、1年500万ドル(約6億円)の契約オファーを拒んだトーリ色の一掃にある。主砲ロドリゲスが契約を解除してFAとなり、ペティットやリベラの投手陣、ポサダ捕手らFAになる主力の動向も定かではない。チームを任せられるのは「踏襲」の同ベンチコーチではなく、「改革」のジラルディ氏だった。

 96年から4シーズン、ヤ軍でプレーし、うち3度の世界一に貢献。当時所属した伊良部秀輝投手とバッテリーを組んだこともある。05年トーリ監督のもとでベンチコーチを務めたが、翌06年にマーリンズでメジャー初指揮。若手中心でワイルドカード争いを演じ、ナ・リーグ最優秀監督に選ばれた。今季は解説者として客観的な視野を養い、ヤ軍専属局YESのブースにも座ってチーム状況は把握できている。ニューヨークの指揮官として不可欠なメディアの仕組みも学んだ。

 ジラルディ氏は「チームによって状況も違うし、メンバーも違うから」と、マーリンズ時代のように、就任イコール若手への移行がすべてではないという。だがチームの抜本的改革を望んでいるのはむしろヤ軍だ。妥協を許さない強固な意志の持ち主としても有名で、その起用法は松井をはじめとする主力組にも影響がありそうだ。新球場が完成する09年に備えて、まず来季は覇権奪回への土台を築く1年になりそうだ。

[2007年10月31日9時39分 紙面から]

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