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MLBプレーオフ2007


ベケット完封、エ軍を手玉/ア地区S

<ア地区S:レッドソックス4-0エンゼルス>第1戦◇3日(日本時間4日)◇フェンウェイパーク

 【ボストン(米マサチューセッツ州)3日(日本時間4日)=四竈衛、山内崇章】プレーオフ地区シリーズ(5試合制)が始まった。レッドソックスは先発ジョシュ・ベケット投手(27)が散発4安打完封でエンゼルスに快勝した。打線も主砲デービッド・オルティス内野手(31)が2ランを放った。5日(同6日)の第2戦は、松坂大輔投手(27)が、日本人初のプレーオフ勝利とレ軍の「王手」をかけて先発する。

 27個のアウトを取り終えても、27歳のエースは涼しそうな顔で同僚の祝福を受けた。重圧のかかるシリーズ初戦で、今季20勝右腕のベケットが散発4安打の無四球完封。「1球ずつ、アウトを取ることを心掛けただけだよ」。試合後も、興奮するどころか、淡々と108球を振り返った。

 マーリンズ時代の03年、プレーオフでは、160キロ近い剛速球を武器に2完封。荒々しく、力で押すスタイルで、23歳にしてワールドシリーズMVPに輝いた。あれから4年。「当時とは似通っていない。似ているのは結果だけ。ゴロやフライが多かったしね」。最速156キロの速球、120キロ台のカーブは当時とさほど変わらないが、これらに140キロ前後の高速チェンジアップが加え、投球の幅が広がった。実際、108球中77%の83球がストライク。プレーオフでの快記録について聞かれても「そういうことは引退してから考えることだよ」と返答した。気性の激しかった若者は、人間としての幅も広がった。

 攻撃面でも、チームの顔が主役を務めた。1点リードで迎えた3回裏、3番オルティスが右翼へ2ラン。本拠地の優勢ムードを一気にヒートアップさせた。今季は、開幕以降、常に右ヒザ痛と闘いながら出場を続けた。昨季の54本塁打から今季は35本。だが、ファンや同僚は、だれも主砲の勝負強さを信じて疑っていなかった。「オレにはどんなことがあっても責任があるからね」。会見でサラリと言うあたりが、頼りになるリーダーならではだった。

 エースの快投と主砲の一発。5試合制の短期決戦で、まずは先手を取った。「みんながプロらしく取り組んでくれたね」。フランコナ監督がニヤリと笑うほど、文句なしの好スタートだった。

[2007年10月5日9時11分 紙面から]

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